JR山手線が22日夜から23日午前にかけて長時間運休するトラブルがあり、JR東日本は23日、外回り線の電車に電気を送り込む架線部品の破断が原因とみられると発表した。施工不良で、垂れ下がった架線部品に走行中の電車が次々と当たり、計21編成のパンタグラフが破損。「過去に例のない規模」(JR東幹部)の車両修理が必要となるなどして、復旧がずれ込んだ。
JR東によると、22日午後9時40分ごろ、走行中の複数の外回り電車で、屋根上に設けられ、上空の架線から車内に電力を取り込む集電装置のパンタグラフが壊れているのを確認した。
架線設備を点検したところ、23日午前0時半過ぎ、新橋駅(東京都港区)構内の架線でトロリ線を支える「補助吊架線(ちょうかせん)」が破断しているのがわかった。垂れ下がった補助吊架線がパンタグラフ上部の両端にある金具「ホーン」に当たり、変形させたとみられる。
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破断していたのは、変電所か…