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 ドジャースの山本は20日、ダイヤモンドバックス戦に先発し、「エース」の称号にふさわしい力投を見せた。メジャー移籍後最多の110球を投げて7回無失点。前々回の登板で5失点したダイヤモンドバックスを今度は圧倒し「目の前の打者に集中して投げた」と充実感に浸った。

 5試合続けて失点中とチームの鬼門になっていた一回を三者凡退として波に乗った。普段よりカーブを多投し、緩急自在に六回まで無安打。「九回はすごく遠い」と、プロ野球オリックスで2度達成した無安打無得点試合は頭になかったようだが、快挙の可能性さえ感じさせた。

 首脳陣の信頼が表れたのが1―0の七回だ。先頭に初安打を許し、2死三塁から四球。球数は104球に達していたが、ベンチは動かなかった。「最後のバッターに思い切り向かっていけた」。最後はカットボールで空振り三振を奪ってピンチを脱し、大きくほえた。

 抑えが打たれて白星は付かなかったが、連敗脱出に貢献した右腕。ロバーツ監督は「(七回は続投が)ベストの選択肢。ファンタスティックだった」と述べた。

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