気仙地方森林組合の千葉信夫組合長

 市の面積全体の約1割に延焼した、岩手県大船渡市の山林火災。あの時、現場で何が起こり、今どうなっているのか。これから必要なことは――。地元の山林を熟知する、気仙地方森林組合の千葉信夫組合長に聞きました。

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 岩手県大船渡市と住田町の森林所有者約3500人が加入する森林組合の組合長を務めています。

 今回の火災では、火の回りが想像をはるかに超える早さでした。山で作業中だった組合職員たちは重機の退避を試みましたが、すぐ火が迫ってきた。急いで山を下り、漁港に避難して、救助の船で脱出しました。

保水力を失った山 広大な焼失面積

 鎮火後、焼けた山に入ってみ…

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