山梨学院・吉田洸二監督(左)と天理・藤原忠理監督=2025年3月17日、阪神甲子園球場、池田拓哉撮影

 第97回選抜高校野球大会で、山梨学院は20日の1回戦第2試合(午前11時半開始予定)で天理(奈良)と初戦を迎える。山梨学院の吉田洸二監督と、天理の藤原忠理監督に相手校の印象や意気込みを聞いた。

 ――相手チームの印象は

 藤原 スケールが大きいという印象。また、しっかりと細かいことにも目が向けられている。やはり甲子園を熟知しているチームづくりがされていると感じている。

 吉田 秋の近畿大会では、打つ構えから送りバントをしたり、バントからバスターに切り替えたりと、どのようにして点を取るかという監督の意図を選手が感じ、それに少しでも近づこうとしていた。いまの時代の(飛距離が出にくい)バットに合ったお手本のような野球をしている、という印象があった。

 ――自身のチームの持ち味は

 藤原 近畿大会では選手の線の細さが見受けられたので、体作りに意識をしっかり持たせてきた。力は付いてきたかな、という感じではある。

 吉田 投手陣は少し充実してきたが、野手の仕上がりがもう一つかなという印象だ。

 ――警戒する相手チームの選手は

 藤原 全員です。みなさん、野球の進め方をしっかりとわかっている。我々は27アウトを一つ一つ取っていくというイメージで、試合に臨まないといけない。

 吉田 僕は松村晃大投手が気になる。打者を見て手の角度を変えられるということなので、それは器用だなと。

 ――理想の試合展開と、カギを握る選手は

 藤原 打ち合いのゲームというのは良くない。山梨学院の監督さんを一番マークし、しっかりと食らいついていきたい。クリーンアップに粘り強い打撃をしてほしい。

 吉田 自分たちのプレーができるとの前提で、天理の永末峻也選手や下坊大陸選手らの打撃力を少しでも発揮させない野球ができたらいいかな。その上で、山梨学院でカギを握るのは投手リレーですね。

 ――初戦への意気込みを

 藤原 秋から続けてきた「守り勝つ」という野球を前面に出して、しっかりと粘り強く戦っていきたい。

 吉田 勝っても負けても「力が出なかったな」とならないようにしたい。いい大会にしたいと思っている。

 ――理想とするスコアは

 藤原 私たちは守り勝つ野球ですから、やはり3対1、3対2あたりでゲームを作りたい。

 吉田 一緒です。できれば3点以内に抑えないと、バットも変わっているので簡単には点数が入らない。みんなで頑張って抑える。

共有
Exit mobile version