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帝京三―山梨学院 二回裏、山梨学院の7番万場が先制の左越え本塁打を放った。捕手舩背=2025年5月7日午後0時22分、山日YBS、池田拓哉撮影
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 第77回春季関東地区高校野球山梨県大会(県高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は7日、甲府市の山日YBS球場で決勝があり、山梨学院が11―2で帝京三を破って2年連続9回目の優勝を決めた。両校は17日に茨城県で始まる関東大会に出場する。

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 山梨学院を研究し続けた成果はあった。

 昨秋の県大会決勝で帝京三は、山梨学院に無得点で負けた。同カードとなったこの日の決勝。捕手・舩背海翔選手(3年)は、山梨学院の先発のエース檜垣瑠輝斗投手(2年)から適時二塁打で1点をもぎ取った。

 六回表、1番・小川龍也選手が四球で出塁。続いて打席に立った舩背選手の打球は左翼手の頭を超え、小川選手は一気に生還。「外の変化球や、低めのスライダーを振らなければ打ち返せる」。研究に加え、1打席目の犠打で球筋を見極められたことが奏功したという。

 一方、身長194センチの菰田陽生投手(2年)との対戦では2打席とも三振に倒れた。「手足が長く、高めの球を振らされた」と悔しがった。

 帝京三は今大会、強力な打撃で勝ち上がったが、決勝は6安打に抑えられた。「相手の投手は全員が全国レベル。でも打ち崩さないと甲子園には行けないんです」。夏に向け、王者・山梨学院の「厚い壁」を攻略する思いは一層強くなった。

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