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山梨学院―天理 四回表山梨学院2死二、三塁、鳴海は左中間に逆転の適時二塁打を放つ=上田博志撮影

(20日、第97回選抜高校野球大会1回戦 山梨学院5―1天理)

 左中間を真っ二つに割る鮮やかな逆転打だった。

 1点を追う四回2死二、三塁。山梨学院(山梨)の8番打者・鳴海柚萊(ゆずき)選手(3年)は高めの変化球を見逃さなかった。走者一掃の二塁打となり、この日チーム唯一となる長打が決勝点となった。

 昨春の選抜大会では出場が期待されながら、左足首の負傷で甲子園のグラウンドに立てなかった。秋の公式戦には1番打者として出場したが、思うように結果が出せず、今大会は8番打者を務めることになった。

 抱えていた二つの悔しさをバネに、仲間が認める長打力を甲子園の大舞台で発揮できた。「自分は打撃が持ち味。次も頑張ります」。冬場の筋力トレーニングで一段とたくましくなった背中に、自信がよみがえった。

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