白煙を上げて燃える山林。手前には太陽光パネルと住宅街がある=2025年2月28日午後0時12分、山梨県大月市、朝日新聞社ヘリから、吉田耕一郎撮影

 山梨県大月市猿橋町小沢で26日に発生した山林火災は2日近くたった28日正午も燃え続けている。自衛隊機3機が上空から消火活動を続けているが、風が強く、火災は拡大しているという。

 県警や消防によると、山火事は26日午後1時40分ごろ発生。「枯れ草などを燃やしていたところ火が燃え広がった」と住民から午後1時45分ごろ119番通報があった。この火事で空き家が1軒燃えたが、28日午前時点ではけが人はおらず、ほかの住宅への延焼の危険はないという。

 この日午前は上空からの散水のほか、現場周辺で消防隊員と消防団員計200人が警戒を続けている。同日午後には静岡県など他県の防災ヘリも加わる予定という。

 市は26日夜に避難所1カ所を設けて、火災現場の近くの102世帯189人を対象に自主避難を呼びかけているが、28日正午時点で、避難した人はいない。27日午後4時半時点で山林約80ヘクタールが焼失している。

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