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旧岡山県立真庭高校久世校地(手前部分)=同県真庭市提供
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 岡山県真庭市中島の旧県立真庭高校久世校地に、「岡山大学真庭サテライトキャンパス」が設置され、9月から運用されることになった。県産材の利用増大や真庭市の地場産業でもある木材産業の活性化に向けた研究開発や学術調査の拠点など多面的な役割を担う。

 計画によると、鉄筋コンクリート造り3階建ての元農業実習棟(延べ690平方メートル)の3階部分(約150平方メートル)を整備し、当面サテライトキャンパスとして使う。

 学生ワークショップの活動拠点としての役割もあり、9月に岡山大、県立大、岡山理科大の学生らが参加する「森林・木材・木造建築に関するワークショップ」で活用される。

 真庭市と岡山大は2022年に包括連携協定を締結。市は今年6月の補正予算で整備費を含むサテライトキャンパス誘致関連で1238万円を計上した。

 7月30日に岡山大で、同大と真庭市の覚書の締結式があり、那須保友学長は「県北の地域資源を生かした教育、研究活動を展開し、成果を発信していく」と強調。地域の人々と学び合う開かれた知の拠点としての機能にも期待する考えを示した。

 真庭市の太田昇市長は「研究と実践を結びつけていくような場に」と話す一方、地方創生の一つのモデルづくりにつながる可能性に言及した。

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