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会見で発言する岩屋毅外相=2025年1月24日午後、外務省、里見稔撮影

 岩屋毅外相は24日の会見で、トランプ米大統領が23日放送の米FOXニュースのインタビューで北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記に接触を図る考えを示したことについて、「トランプ大統領がリーダーシップを発揮してくださることを期待している」と述べた。

 岩屋氏は北朝鮮による拉致問題や核・ミサイル開発をめぐる対応について「米国をはじめとする国際社会との連携が不可欠だ」と指摘した。自らの23日までの訪米で、ルビオ米国務長官やウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)らと「突っ込んだ意見交換をしてきた」と強調。「引き続きトランプ政権との間で強固な信頼関係、協力関係を築いて、北朝鮮への対応にあたっても緊密に意思疎通を図っていきたい」と述べた。日米韓の枠組みで「よく相談をしなければいけない」とも語った。

 岩屋氏は、日朝平壌宣言に基づいて拉致・核・ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算して日朝正常化をはかるという日本政府の基本方針には「いささかも変わりはない」とし、石破茂首相のもとで「総力をあげて最も有効な手立てを講じていきたい」と述べた。

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