ワシントンを訪問中の岩屋毅外相が20日、トランプ米大統領の就任式に出席した。これまで就任式には、日本からは駐米大使が出席しており、外相の出席は異例。岩屋氏は現地で米政府と交渉し、石破茂首相とトランプ氏との首脳会談の日程を固める役目も担う。
「外相として式典に参加するのは初めて。トランプ政権が日米関係を重視している表れだ」。就任式出席後、岩屋氏は同行記者団に強調し、「日米関係をより高みに引き上げていきたい」と意気込んだ。岩屋氏はトランプ氏に近い実業家イーロン・マスク氏と交流したり、知日派のアーミテージ元国務副長官とも会談したりした。
米大統領就任式には、各国大使が参加するのが慣例だ。米メディアによると、国務省の記録が残る1874年以降、外国首脳が出席した例はない。2021年のバイデン氏の就任式には、日本政府を代表して杉山晋輔駐米大使（当時）が出席した。
その慣例をひっくり返したの…
