山林火災現場で消火活動を行う自衛隊機=2025年2月24日午前11時23分、岩手県大船渡市、朝日新聞社機から、小宮健撮影

 岩手県大船渡市三陸町綾里(りょうり)の山林火災は鎮圧の方向に向かい、県は24日、災害特別警戒本部を廃止した。人的被害や民家への延焼は確認されていない。

 上空から消防が見て火の手が見えなくなり、市は空中消火の必要がなくなったと判断。報告を受けた県が24日、自衛隊に撤収要請を行った。大船渡地区消防組合の職員ら100人超が25日の朝から現場を歩き、鎮圧を確認する。火がくすぶっている場所があるとの情報もあり、火が確認されれば消火活動も同時に行う。

 県によると、焼失面積は24日午後3時35分時点で約324ヘクタール。田浜地域の62世帯157人に出ている避難指示は、鎮圧の確認後に解除する方針。同地域で続く停電も、鎮圧の確認後、送電に問題がなければ復旧する見込み。

共有
Exit mobile version