【動画】大船渡の山林火災、5日目も消火活動が続く=山田暢史撮影
岩手県大船渡市の山林火災は発生から5日目の2日も延焼が続き、焼失面積は前日から約400ヘクタール広がって約1800ヘクタールに拡大している。同日午前の時点で避難指示の対象は計1896世帯(4596人)、避難所への避難者は1222人といずれも増えた。
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市によると、前日から2日朝にかけて北北西の風が吹き、三陸町綾里の小石浜や同町越喜来西甫嶺などの山林地帯に延焼した。前日には消えていた煙が、2日朝になって再び確認された箇所もあったという。
2日も、気象庁は午前6時すぎに強風注意報を発表した。渕上清市長は記者会見で「現場の火は相当の勢い。さらに延焼を危惧している」との認識を示した。
県などによると、自衛隊や東北各県などのヘリコプター18機が出動し、空から放水を続けるほか、地上では消防隊が住宅地への延焼防止にあたっている。
長引く避難生活について、渕上市長は「不安なことや困っていることは、遠慮なさらずに、支援者や職員にお話をいただければ」と呼びかけた。