市議会が解散された経緯を説明する候補者=2025年1月26日、大阪府岸和田市、田中章博撮影

 不信任決議を受けた大阪府岸和田市の永野耕平市長が議会を解散したことに伴う市議選が26日、告示された。定数24に対し前職23人、新顔6人の計29人が立候補した。事前の候補者アンケートでは、再び不信任決議案が議会に提出された場合、29人中26人が「賛成する」と答えた。この場合、再可決されることになり、今度は市長が失職して市長選となる。

 永野市長は昨年11月、政治活動で関わりのあった女性と性的関係を続けたことをめぐり、謝罪して解決金500万円を支払う内容で大阪地裁で和解した。このことが報じられたことをきっかけに、市議会は12月20日、不信任決議案を賛成20人、反対4人で可決した。

 これに対し永野市長は24日、「説明責任を果たしてきており、不信任決議に大義はない」として議会を解散。市議選について「不信任決議をした判断が正しいかどうか、という市議の資質を問う選挙だ」と位置付けた。

 市議選に立候補したのは、党派別では自民2、公明6、共産4、大阪維新の会3、諸派1、無所属13。

 候補者アンケートは、朝日新聞を含む報道6社が合同で実施した。①選挙後の議会で不信任決議案が提出された場合、賛成するか反対するか②その理由③選挙の争点――の三つを尋ねた。

 解散により失職した前職は24人中23人が立候補した。

 このうち22人が再度の不信任決議案に賛成すると回答した。この中には、前の不信任決議案の時には反対した大阪維新の会の2人が含まれている。

 新顔は6人中4人が賛成だった。

 賛成の理由については、「市…

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