米戦略国際問題研究所で講演するエマニュエル駐日米大使(左)と山田重夫駐米大使=2024年4月8日、ワシントン、清宮涼撮影

 岸田文雄首相とバイデン大統領が10日に会談するのを前に、エマニュエル駐日米大使と山田重夫駐米大使が8日、ワシントンの米シンクタンク「戦略国際問題研究所」で講演した。エマニュエル氏は米国が同盟国などとの多国間の連携を促すなかで「戦略的に重要なのは日本に変わりない」と強調し、今回の岸田氏の訪米について「地域の重要な岐路であるだけでなく、未来に向けた第一章だ」と意義を語った。

 エマニュエル氏はさらに、米国が軍事力を増す中国への対応に加えてロシアによるウクライナ侵攻に直面していることを念頭に「大西洋と太平洋は別の戦域ではない。ひとつの戦略的な戦域だ」と述べ、安全保障などにおける日米の協力の重要性が増していると指摘した。

 山田氏は、国賓待遇で招待を…

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