岸田文雄首相は、9月下旬に米ニューヨークで開かれる国連総会での一般討論演説を見送る方向だ。日本に割り当てられた枠は26日午後だったが、自民党総裁選の投開票日の27日より前に帰国するため、日程の調整がつかなかった。複数の日本政府関係者が明らかにした。
首相は9月22日から米ニューヨークを訪問し、国連総会に出席する方向で調整している。一般討論演説は見送っても、気候変動や核軍縮などを議論する国連未来サミットでの演説は予定通り行う。ある外務省幹部は「2回演説できればベストだが、未来サミットで日本として訴えたいことは伝えられる」と話す。
国連総会への出席は岸田首相在任中で最後となる。バイデン米大統領との個別の会談も調整している。