22日の衆院予算委員会で、裏金事件への関与が指摘されている森喜朗元首相への聴取について、岸田文雄首相は「日程の都合で直接会うことはできませんでした」と電話での聴取になった理由を説明した。
国民民主党の田中健氏は「一国の総理が私たちの代表としてこれを解明しようという中で日程が合わなかったというのは言い訳にならない。国民も納得できない」と批判した。岸田氏は3月9日に都内であった石川県関連のイベントや、同月17日の自民党大会で、森元首相と同席している。
首相は田中氏への答弁で、聴取の内容について「調査の実効性を高める観点から内容は明らかにしないという前提で話を聞いた」として、この日も内容を語らない一方、「不記載問題への関わりについて、具体的な点は確認できなかった」と主張した。