岸田文雄首相は22日、28日に就任予定のイランのペゼシュキアン次期大統領と電話で協議し、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続く中東情勢について意見交換した。首相は「イランが中東の平和と安定に向け、一層建設的な役割を果たすとともに、国際社会との協調を進めることを強く期待している」と語った。
ペゼシュキアン氏はライシ大統領が5月にヘリ墜落で死亡したことに伴う大統領選で当選。経済制裁の緩和に向け、米欧との対話に前向きとされる。首相は、日イラン関係について「伝統的友好関係に基づき、一層の発展に向けて共に取り組んでいきたい」とも語った。(宮脇稜平)