政府専用機で、ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地に到着した岸田文雄首相(左)と妻の裕子さん=2024年4月8日午後5時53分、岩下毅撮影
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 岸田文雄首相は8日午後(日本時間9日午前)、日米首脳会談などに参加するため、米ワシントンに到着した。国賓待遇での公式訪米は2015年の安倍晋三元首相以来9年ぶり。米議会上下両院の合同会議でも演説する。ワシントンとともにノースカロライナ州も訪問し、13日まで米国に滞在する予定。

 バイデン米大統領との首脳会談は10日に行われる。共同声明で日米関係を「グローバル・パートナー」と位置付け、安全保障や防衛協力で一層強化していくことを確認する。自衛隊と米軍による「指揮統制」を連携させる方針でも合意する見通しだ。経済面でも半導体やAI、量子などの先端技術の開発や、エネルギーや気候変動分野での連携について議論する。

 11日にはフィリピンのマルコス大統領も参加する日米比首脳会談が初めて開催され、中国が海洋進出を強める南シナ海情勢や核・ミサイル開発を進める北朝鮮への対応などを議論。ニッケルなど重要鉱物のサプライチェーン(供給網)強化を盛り込んだ共同声明を発表する方針だ。

 首相は9日、米マイクロソフ…

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