岸田首相が誇る原発回帰　福島の避難者「なかったことのようにされ」

　「AI時代における電力需要の大幅増加やGX（脱炭素化）に対応するためのエネルギー政策の転換」――。岸田文雄首相は任期満了での退任を表明した14日の会見で、原発再稼働や新型革新炉の設置を「大きな成果」として誇った。

　福島第一原発の事故後、福島県浪江町から福島市に避難している石井ひろみさん（74）は、「原発回帰」が明確になった約2年前を思い出し、苦しくなった。

「日本には無理だ」

　岸田政権は「脱炭素」の名の…