周りを海に囲まれた四国には、美しい白砂のビーチやシュノーケリングなどが楽しめるスポットが多くある。
だが、その海水浴場の安全を守るライフセーバーは、四国に77人しかいない。公益財団法人日本ライフセービング協会が認定した有資格者で各県協会に所属する人の数だ(2024年1月時点)。
一方、湘南など人気のビーチがある神奈川県は861人のライフセーバーを擁する。
こうした状況を打破し、「四国にも安全な海をつくろう」と、瀬戸内の離島で新たな活動が始まっている。
高松港からフェリーで約20分。女木島(高松市)の港から徒歩5分ほどでたどりつく女木島海水浴場は、高松からのアクセスの良さもあって、シーズン中の多い日には200人を超える海水浴客が訪れる。
昨年12月下旬、この場所に女木島ライフセービングクラブの中村谷(なかむらや)威之(たけし)代表(45)が、香川大医学部の学生ら数人を連れてきた。
高齢者の多い女木島、ある出会いからクラブ立ち上げ
海水浴シーズンのパトロール…