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選抜大会の21世紀枠に選ばれ、歓喜する壱岐の選手たち=2025年1月24日午後3時32分、長崎県壱岐市郷ノ浦町、石垣明真撮影
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 「島の悲願」だった初めての甲子園出場をつかんだ。

 玄界灘に浮かぶ人口約2万4千人の離島にある長崎県立壱岐高校。24日、第97回選抜高校野球大会(3月18日開幕、阪神甲子園球場)の出場校を決める選考委員会で、困難の克服などを評価する21世紀枠に選ばれた。

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 「九州地区、壱岐」。午後3時半ごろ、21世紀枠選出の高校として名前が呼ばれると、椅子に座り、スクリーンに映し出された選考委員会の様子を見つめていた部員らが腕を突き上げ、喜びを爆発させた。

 「よっしゃー!」という雄たけびとともに、部員は中心に集まって笑顔で抱き合った。その様子を見守っていた保護者や同校の教員らも拍手でたたえた。

 「壱岐から甲子園」を合言葉に努力を重ねた選手たちに吉報が届いた。

 壱岐高の野球部員はマネジャー4人を含めて25人。全員が島の出身だ。主力の2年生は、主に島北部の勝本中と南西部の郷ノ浦中の生徒だった。

現2年生の中学時代は、両中学で県大会のほとんどで優勝を分け合った。

 実力のある中学生は今までなら島を出て、強豪私立に進学するケースが多かった。

 しかし、彼らは違った。

 「壱岐から甲子園をめざそう…

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