阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開催中の第106回全国高校野球選手権大会(日本高校野球連盟、朝日新聞社主催)で、島根代表の大社は大会第9日の第4試合(15日午後3時45分開始予定)で、長崎代表の創成館と対戦する。大社の石飛文太監督と、創成館の稙田(わさだ)龍生監督に、相手校の印象や警戒する選手などをそれぞれ聞いた。対談形式で紹介する。
――初戦に勝って今のチームの状態は
石飛 充実感、やる気にあふれ、2回戦が待ち遠しいといった感じだ。ホテル生活が長くなり、リフレッシュさせたいが、なかなか難しい。
稙田 大社のビデオを見るなどして準備している。よく相手を研究しながら、打順を考えたい。
――相手チームの印象は
石飛 守り勝つ野球と聞く。うちと同じだがレベルが違う。エースは長崎大会の決勝、甲子園での初戦で完封した好投手だ。
稙田 報徳学園に勝ち、勢いだけではなく、本当に力がある。手ごわいなと思っている。
――理想の試合展開は
石飛 毎回あまり考えずに臨む。というか事前に考えても、実際にそうならない(ことが多い)。場面ごとに選手が自主的に考え、進めている。
稙田 あの(馬庭優太)投手から大量得点は取れない。本当に2、3点のゲームになるのでは。勝ち抜くために複数の投手をつぎ込みたい。
――自チームで鍵となる選手は
石飛 初戦で失策があった園山(純正選手)。継投策は(島根大会を含め)毎回考えていて、控えの岸(恒介投手)にも期待している。
稙田 うちは左バッターが多い。彼らが左投手をいかに攻略するかがポイント。主将の向段(むこうだん)(泰一郎選手)ら2番、3番が鍵。
――相手チームで特に要注意の選手は
石飛 全員です。その中でも投手中心のチームと聞くので、昨年も甲子園を経験している村田(昊徽(ごうき))投手。
稙田 1、2番が足が速く、ほかにも走る選手がたくさんいる。それに惑わされずに普段どおりやりたい。
――2回戦に向けた意気込みを
石飛 自分は21人目の選手として彼らが力を発揮できるよう一緒に頑張りたい。応援で力をいただければ。
稙田 昨年は一つ勝って16強だった。夏の甲子園で2勝したことがないので、なんとか2勝したい。