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島根原発(手前)。奥は松江市街地=2024年11月21日、松江市、朝日新聞社ヘリから、有元愛美子撮影

 中国電力は7日、島根原発2号機(松江市、82万キロワット)の原子炉を起動し、再稼働させた。東日本大震災後の2012年1月に停止して以来、約13年ぶりの再稼働となる。これにより、原子力規制委員会が新規制基準に適合しないとして、再稼働に向けた申請を不許可にした日本原子力発電敦賀2号機(福井県)を除き、関西以西で現在稼働可能な7原発13基はすべて再稼働した。

 中国電はこれまでに島根原発全体で約9千億円を投じ、防波壁の設置や重大事故を想定した安全対策工事などを行ってきた。

 中国電は7日午後3時、2号機の原子炉を起動し、核分裂を抑える制御棒を引き抜いた。約2時間後、核分裂反応が継続する臨界を確認した。今月下旬にも発電を始める。営業運転の再開は来年1月上旬の予定だ。

 再稼働後、中国電は、中川賢剛社長の「安全確保を第一に、営業運転再開に向けた設備の検査などを着実に進めていく」とする談話を出した。

 島根原発2号機は全国で唯一…

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