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中国電力島根原発2号機(手前)と1号機=2024年11月21日、松江市、朝日新聞社ヘリから、有元愛美子撮影
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 中国電力の島根原発2号機(松江市、82万キロワット)が7日、再稼働する。2012年1月に定期検査で運転停止して以来、約13年ぶりの稼働となる。来年1月上旬の営業運転開始を目指している。

 中国電によると、7日午後、原子炉内で核分裂反応を抑える制御棒を引き抜き、原子炉を起動する。約2時間後には核分裂が連続的に起こる「臨界」に達する見通し。

 再稼働後は、いったん原子炉を停止し、設備・機器の点検や検査などを実施し、1月上旬に原子力規制委員会による最終的な検査を終えて、営業運転を始める計画だ。

 中国電は再稼働に向けて、津波対策や外部電源・冷却機能の多様化、耐震補強など64項目の安全対策に取り組んできた。建設中の3号機分を含めた島根原発全体の安全対策費は約9千億円に上る見込みだ。

 一方、運転員は島根原発が停止した12年1月以降に入社した社員が多く、約6割が運転未経験者。シミュレーターを使って様々な事態を想定した訓練を重ね、元社員からの助言も受けたという。また、関西電力や九州電力の稼働中の原発にも赴き、実際の運転操作を見学したという。

 その上で、島根原子力本部は「発電所の状態を熟知しているベテランの当直長、当直副長の監督・指揮のもとチームで運転にあたるため、技術的能力には何ら問題はない」としている。

 2号機は、11年3月の東日本大震災で事故を起こした東京電力福島第一原発と同じ沸騰水型炉(BWR)。再稼働すれば、BWRとしては今年10月に再稼働した東北電力女川原発2号機に次いで、震災以降2基目となる。

 当初は8月にも再稼働する予定だったが、昨年12月のコンクリート塊の落下による死亡事故で安全対策工事が一時中断した影響などで、12月に延期していた。

島根原発をめぐる主な動き

1966年11月 中国電力が旧鹿島町(現・松江市)などに原発建設を申し入れ

 74年3月 1号機が営業運転開始

 89年2月 2号機が営業運転開始

 95年1月 阪神・淡路大震災発生

2008年10月 経済産業省が2号機のプルサーマル計画を許可

 10年3月 1、2号機で大規模な点検漏れが発覚。最終的には511件に。1号機を停止

 11年3月 東日本大震災、東京電力福島第一原発事故

 12年1月 2号機が定期検査入り、島根原発の全基停止

 13年12月 2号機再稼働に向け、中国電が原子力規制委員会に審査申請

 15年3月 停止中の1号機の廃炉を決定

 17年7月 1号機の廃炉作業に着手

 18年8月 建設中の3号機稼働に向け、原子力規制委に審査申請

 21年9月 2号機が原子力規制委の安全審査に適合

 23年9月 中国電が2号機の再稼働時期を24年8月と発表

 24年1月 能登半島地震発生

 24年4月 中国電が2号機再稼働を同12月に延期すると発表

 24年12月 2号機が再稼働

わずか8.5キロを伝えたい

 「島根原発 ここより8.5…

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