21世紀枠の選考結果を待つ大田高校の野球部員ら=2025年1月24日午後3時28分、島根県大田市大田町、中川史撮影

 3月18日に開幕する第97回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)の出場校が24日発表され、「21世紀枠」の候補校だった島根県立大田高校は、惜しくも選考から外れた。春4回目、夏も合わせると7回目の甲子園出場はかなわなかった。

 大田高校は登録選手がわずか11人という困難を克服し、こども野球教室で地域に貢献していることや、毎年多くの選手が国公立大に進学する文武両道の面などが評価されていた。

 この日は、全部員が同校会議室に集まり、吉報を待った。選考結果を受け、桑原健二監督は「(21世紀枠で)選ばれた2校の活躍を祈念して拍手」。硬い表情が緩んだ選手らに「中国地区の候補校になってドキドキ、ワクワクしたな。甲子園の力だ。ドキドキ、ワクワクを常に持ち続け、周りの人にも与え続けていきましょう。候補校では今日なくなったけど、次は甲子園の出場校になるために今日も明日も頑張ろう」などと呼びかけた。

 安井熙一主将(2年)は「残念な結果ではあったけど、周りの人から期待され、注目されてうれしかった。今までより甲子園が近い存在に感じた。冬の間、みんな高いモチベーションで練習してきたので、夏は出場校として名をあげられるように頑張りたい」と話した。

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