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崎陽軒のシウマイ弁当。今年中はパッケージに70周年のオリジナルロゴが入っている=崎陽軒提供

 4月10日は「駅弁の日」。弁当の「弁」の字が「4」と「十」に似ていることなどから、JR構内で営業する事業者らでつくる「日本鉄道構内営業中央会」(東京)が1993年に定め、今年1月には日本記念日協会に正式登録された。

 中央会の松橋信広事務局長(68)は「駅弁とともに、春の旅をお楽しみいただきたい」と話す。

 そんな駅弁の中でも「販売数も知名度も圧倒的に大きい」(松橋事務局長)のが、崎陽軒(横浜市西区)だ。地元市民や出張族に愛される「シウマイ弁当」は、同社によると1日約2万7千個を売り上げる。

 1908年、当時の横浜駅の元駅長らが駅構内の営業許可を取って創業した崎陽軒。横浜名物を作ろうと28年、初代社長の野並茂吉さんが現在の横浜中華街でヒントを得て作り上げたのが「シウマイ」だ。栃木県出身の野並さんがなまって「シーマイ」と呼んだことから、正式名称は「シウマイ」となったという。

開発当初から変わらぬレシピ

 戦後になると、横浜駅に販売…

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