【動画】宮崎総局と同じ水系にあった学校ビオトープを訪問=後藤たづ子撮影

学校ビオトープの池にいる生きものを見る子どもたち=2024年7月1日午前9時32分、宮崎県都城市庄内町の庄内小学校

 朝日新聞の3つの総局の屋上に、地域を流れる川と同じ水系にある土と植物でビオトープをつくった。その記事をみた読者から連絡をいただいた。宮崎県都城市の庄内小学校には20年以上前につくられたビオトープがあるという。

 学校が位置する都城市庄内町は宮崎総局(宮崎市)と同じ大淀川水系にあり、希少種のトンボが生息する地でもある。ビオトープはどんなものなのだろう。子どもたちが学習する日、現地を訪れた。

屋上ビオトープの記事をきっかけに地域とのつながりが生まれました。宮崎は、学校ビオトープ。大分では近くの市役所から見学に。いずれはビオトープのネットワークも?期待が膨らみます。

 ビオトープは、校舎が並ぶ一角のすぐ横にあった。長さ38メートル、幅8メートル。草の間を流れる水路から、直径5メートルほどの池に少しずつ水が流れ込んでいる。その上をトンボが飛び交い、水面を大きなアメンボが泳いでいる。

 「オタマジャクシがいたー」。池の縁にしゃがんでいた子どもたちがうれしそうな声を上げていた。本格的なビオトープにやってくる生きものの数はやはり、コンテナビオトープどころではない。

 庄内小学校では4年生22人が総合的な学習の時間に環境を学ぶ。その中で、学校のビオトープを活用している。

 この日、講師を務めたのはビオトープの設置に関わった蒲生(かもう)芳子さん(76)。学校の運営協議会委員や、県の環境保全アドバイザーも務めている。「ビオトープが記事で取り上げられていてうれしくなった」と声をかけてくれたのも蒲生さんだ。

 蒲生さんは子どもたちに、「生えている植物をとって、どこにあったかもメモしておいてね」と声をかける。

 子どもたちはドクダミを摘ん…

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