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九州電力の川内原発。右から1号機、2号機=2023年11月、鹿児島県薩摩川内市、朝日新聞社ヘリから、吉本美奈子撮影

 九州電力川内原子力発電所1号機(鹿児島県)は4日から、「原則40年」の運転期限を超え、20年の延長期間に入る。国内の再稼働済みの原発では4基目。延長をめぐって昨年、市民が求めた県民投票は実現せず、民意が問われることはないまま、その日を迎えた。

 九電が川内1号機の営業運転を始めたのは1984年7月4日。新規制基準下で再稼働した原発では、関西電力の美浜3号機(福井県)、高浜1、2号機(同)がすでに40年を超えている。日本原子力発電の東海第二原発(茨城県)は運転延長の認可を受けて40年を超えているが、再稼働には至っていない。

 川内1号機と翌年に運転を始めた川内2号機の合計出力は178万キロワット。川内より古い九電の玄海原発1、2号機(佐賀県)は40年を迎える前に運転を終えた。

 九電の池辺和弘社長は6月2…

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