川崎市川崎区の住宅に岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)の遺体を隠したとして、元交際相手の白井秀征(ひでゆき)容疑者(27)が死体遺棄容疑で逮捕された事件で、神奈川県警は9日、岡崎さんからの相談への対応や捜査が適切に行われたか調査する、検証チームを同日設置したと発表した。
この事件では、岡崎さんが行方不明になるまでの約半年間、白井容疑者からの暴力などについて繰り返し県警に通報や相談をしていたとされる。失踪から遺体発見まで4カ月あまりかかっており、捜査が適切だったかも問われている。
こうしたことから今回の調査では、岡崎さんが行方不明になるまでの相談・通報への対応や、行方不明になってから容疑者逮捕に至るまでの捜査について、事実関係を調べる。
警察庁は昨年5月、恋愛感情のもつれに起因する暴力的事案は急展開して重大事件につながる恐れがあるとして、被害者の安全確保を最優先に法令を駆使して対応するよう、全国の警察に求める通達を出している。調査では、通達の趣旨に沿った対応がされたかも検証するという。
県警の担当者は「被害者が行方不明になった前後の対応などが一番のポイント。署と本部の連携や幹部の指示を、捜査とは切り離し、内部でしっかり検証する必要があると判断した」と話した。
県警によると、チームは警務…