山口県光市の束荷、塩田、三輪、岩田の4小学校が統合した小中一貫校「やまと学園」大和小の開校式が7日、旧岩田小であった。校歌「光る明日へ」を作詞・作曲したシンガー・ソングライターの川嶋あいさん(39)がサプライズで登場し、児童と声を合わせて門出を祝った。
式典では、191人の児童を代表して百田直晃さん(6年)が吉田哲朗校長とともに、真新しい校旗を芳岡統市長から受け取った。
旧4校を代表した児童4人が「下級生の手本になる」「クラスの全員と友達になる」「明るいあいさつをこころがける」などと今後の目標を表明した。吉田校長は「大和小の主人公はみなさんです。力を合わせ、素敵な学校を作っていきましょう」と呼び掛けた。
式典後、体育館の扉が開き、川嶋さんが登場すると、児童らは大喜び。川嶋さんは「みんなの思い出が詰まった4校の校歌を一つにつなぐ気持ちで作りました」と語り、児童らと一緒に新しい校歌を合唱した。
光市教育委員会によると、4校の統合は市の小中学校再編計画にともなうもの。2042年ごろまでに、全11の市立小学校を中学校区ごとに順次統合し、五つの施設一体型・小中一貫校に再編する。児童生徒が減るなかでも、一定の学校規模を確保し、教育環境を充実させるのが狙い。
大和小は当面、旧岩田小の校舎を活用する。その後、28年をめどに大和中に完成する新校舎に移転する。