川崎重工業が建造する海上自衛隊の潜水艦で、エンジンの燃料消費のデータが改ざんされていた疑いがあることが政府関係者への取材でわかった。川重が防衛省に今月、報告したという。
川重は、民間の船舶用エンジンの燃費データを改ざんしていたと昨年8月に発表した。政府関係者によると、こうした不正について外部の有識者らの特別調査委員会が調べる過程で、潜水艦のエンジンでも燃費データに関する改ざんの疑いが判明したという。特別調査委が詳細を調べている。
海自は潜水艦を25隻保有し、川重と三菱重工業がほぼ半分ずつ建造している。
川重をめぐっては、潜水艦の修理に関し、防衛予算を使って多額の裏金を捻出していた問題が発覚し、防衛省による特別防衛監察が実施された。