東京都立大学教授の清水哲夫さん=2025年6月10日、東京都八王子市、各務滋撮影

 お盆休みといえば行き帰りの渋滞。何とかならないのでしょうか。東京都立大学の清水哲夫教授は、道路拡幅工事に頼らずに出来る渋滞解消策を研究してきました。コロンブスの卵のようなそのアイデアとは。

リレーおぴにおん 「つづく」

 もうすぐ故郷や観光地に向かう車列が続く季節を迎えます。あの渋滞は、交通容量を少し超えただけで起きてしまいます。たとえば高速道路のある地点が1時間に3千台しか通せないのに、3300台来てしまうと、この10%程度の違いで長時間の渋滞が発生するのです。これまでは交通容量の小さい地点の車線を増やす対策を取ってきましたが、モグラたたきのようにそれに対処しても渋滞発生が次に容量が小さい地点に移るだけで、このままではあまり生産的とは思えません。

 10%よけいに来るだけで渋…

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