世界遺産の醍醐寺(京都市伏見区)で23日、大きな紅白の鏡餅を持ち上げ、その時間を競う「餅上げ力奉納」があった。国宝の金堂の前に設けた舞台で、男性は150キロ、女性は90キロの鏡餅を抱え上げた。
「五大力さん」として親しまれている法要「五大力尊仁王会(ごだいりきそんにんのうえ)」の行事の一つ。不動明王など五大明王に力を奉納して無病息災を祈る。
今年は事前に申し込んだ男性20人、女性9人が挑んだ。男性で最長の8分5秒だった宇治市の会社員小松成仁さん(50)は「持ち上げる姿で笑顔や元気を届けられたらと思った。感無量です」。
女性で最長の8分46秒だった京都市下京区の会社員勝部梓さん(35)は「(優勝を)ずっと狙っていたので、うれしい」と笑顔を見せた。