中国チベット自治区で計画されている世界最大規模の水力発電ダムの着工を伝えるニュース映像=国営中央テレビ(CCTV)のウェブサイトから

 中国チベット自治区で世界最大規模の水力発電ダムの建設が始まった。発電量は世界最大級の三峡ダムの約3倍にあたり、チベットなどへの電力供給を担う。発電所の操業は2030年代になると見込まれている。

 ダムはヒマラヤ山脈の北側を源流とするヤルツァンポ川に建設する。国営新華社通信などによると、総建設費は約1兆2千億元(約25兆円)。発電量は年間3千億キロワット時で、2009年にできた世界最大級の湖北省にある三峡ダムの約3倍にあたる。およそ3億人の年間使用量に相当し、チベット自治区での需要だけでなく、他の地域での消費を主に想定しているという。

 19日に同自治区ニンティであった着工式には李強(リーチアン)首相が参加。現場を視察した際に「高度な使命感と歴史、国民に対する責任感を持ち、水力発電プロジェクトを新時代の重要な象徴的事業として完成させなければならない」と強調した。

インドは懸念、中国外務省の回答は

 同通信は、プロジェクトは…

共有
Exit mobile version