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最優秀賞を受賞した新居浜商業高校の5人=2024年8月23日午後4時50分、愛媛県新居浜市消防防災合同庁舎、堀江泰史撮影

 愛媛県新居浜市の高校生が市の課題解決のアイデアを競うコンテストが23日、同市消防防災合同庁舎で開かれた。最終審査に残った6チーム26人が参加。健康管理アプリ「新居浜KENPOS」の利用促進を図る案を出した新居浜商業高校が最優秀賞を受賞した。

 市は「路線バスの利用者拡大」「高校生が発信する地球温暖化対策」など4項目についてアイデアを募集。5月からエントリーを受け付け、説明会や書類審査を経て、この日を迎えた。

 6チームは新居浜西高校の4チームと新居浜工業高校、新居浜商業高校の各1チーム。2~6人が25分間ずつプロジェクターを使ってアイデアを説明し、質問を受けた。市長や市幹部、東予信用金庫職員ら6人が審査した。

 新居浜商業高校のチームは情報ビジネス科の2年生5人。新居浜KENPOSについて全校生徒や教職員計285人にアンケートをし、認知度がわずか6%だったと指摘。秋の文化祭でブースを設けることやウォーキングイベントの開催などを提案した。

 最優秀賞という結果にチーム代表の永易(ながやす)小若さん(16)は「夏休みを返上してみんなで頑張ったかいがありました。提案実現のためにクラスのみんなにも手伝ってもらえたら」と話した。

 優秀賞には新居浜西高校の2チームが選ばれた。

 コンテストは将来に向けて市民の声を政策に反映させる取り組みの一環で、昨年から始めた。昨年は6チーム計21人が最終審査に臨み、花火大会でごみの減量を呼びかける提案をした新居浜東高校のチームが最優秀賞に。今年7月の花火大会でちらしを配るなど、実際の施策に採り入れられた。(堀江泰史)

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