11月の米大統領選で返り咲きをめざすトランプ前大統領が15日、共和党全国大会で正式な候補者指名を受けた。激しい物価高（インフレ）をバイデン大統領の「失政」と批判してきたトランプ氏。どのような経済政策を訴えていくのか。
「今すぐ物価を下げろ！」。15日夜、ウィスコンシン州ミルウォーキーで始まった党大会では、こんなプラカードを掲げる支持者が目立った。一時約40年ぶりのインフレ上昇率を記録するなど、インフレ抑制にてこずったことは、バイデン政権の大きな弱み。トランプ氏はたびたび「私の政権ではこんなインフレはなかった」と攻撃してきた。
党大会で決めた、事実上のトランプ氏の「選挙公約」である党綱領も、インフレの速やかな抑制を真っ先に宣言した。「政策が変わらない限り、インフレは魔法のようには消えない」と断じた。
対策として、現政権の「むだ…
