5月の火災で市役所が燃えた埼玉県白岡市は4日、市議会6月定例会を、市内の公民館で開くことを決めた。市役所は1階の約800平方メートルが焼けており、4階の議場はすすがたまって使用できないと判断した。市長ら市執行部が復旧に専念できるように、議員による一般質問も取りやめる方針という。
6月定例会の「仮議事堂」になるのは、市役所から西に約800メートルのところにある、JR白岡駅近くの中央公民館(同市小久喜)の1階講堂。傍聴席や議長席などを確保できる広さの場所を探してきたという。机などを運び込み、「できるだけ今までと同じようにやりたい」(市担当者)としている。
火災の影響で市の資料などもすすに覆われており、議場には立ち入れないが、資料の電子データが保存されているため、議会の開催は可能という。ただ、カメラなどの設備がないため、議会のインターネット中継は取りやめる。
6月定例会は11日開会する。当初は5日開会の予定だったが、「仮議事堂」の設置のめどが立ったため、約1週間遅れでの開会にこぎ着けた。詳細な会期などは、5日の議会運営委員会で決める見込み。