教諭の逮捕を受け、記者会見で謝罪する名古屋市教育委員会の担当者=2025年6月27日午後4時40分、名古屋市中区、吉村美耶撮影

 名古屋市立小学校の教諭が性的姿態撮影等処罰法違反の疑いで愛知県警に逮捕された事件を受け、市教育委員会は27日に記者会見し、「事実として公用のカメラが使われ、そのような行為が行われたとすれば申し訳ない」と謝罪した。

 教諭が勤務する小学校などによると、教諭は保護者に学校の様子を知らせる「学校だより」の作成も担当し、授業などの様子を自由に撮影できる立場だった。

 捜査関係者によると、教諭は逮捕容疑となった女児の下着の盗撮について「学校のデジカメを使った」と供述し、自宅から備品のデジカメが押収されたという。

 市教委によると、同校は学校長名で公用カメラの目的外使用を禁止している。市教委は今後、市立小学校などでの公用カメラの不正使用を防止する方法や撮影したデータの確認方法などを検討するとしている。

 事件を受け、市教委は同校の全児童にカウンセラーによる面談を実施するとし、414ある市立の小、中、高校や特別支援学校、幼稚園に対し「安心安全に学ぶことの出来る学校づくり」に努めるよう通知を出した。

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