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市船橋の海上雄大監督(左)と明豊の川崎絢平監督=2025年8月4日午後4時9分、阪神甲子園球場、芹沢みなほ撮影

 第107回全国高校野球選手権大会に出場する市船橋は、9日の第4試合で大分大会5連覇の明豊と対戦する。市船橋の海上雄大監督と明豊の川崎絢平監督に相手校の印象や意気込みを聞いた。

 ――相手校の印象は

 海上 5回連続出場の全国でも選ばれたチームで純粋にリスペクトしかない。隙が無く、うちもミスできないな、というのが正直な印象だ。

 川崎 レベルの高い千葉を勝ち上がっていて、精神的な強さもある。高校野球に必須の、切れ目の無い打線と複数の投手という両方を兼ね備えている。難しい試合になるんじゃないかと。

 ――警戒する選手は

 海上 守備が堅い二遊間。大分大会決勝で先発した大浦崇輔投手(3年)も球速が速く、他の左投手もコントロールがいい。寺本悠真投手(同)は、変化球が多くてなかなか打てるボールがないなと感じる。なんとか前に飛ばせと、振っていけと言っている。

 川崎 花嶋大和選手(同)。川崎耕司投手(同)は名前が気になっている(笑)。まだデータや映像をあまり見られていないので、これから見ていきたい。

 ――鍵となる選手は

 海上 注目されるのは花嶋だが、去年から出ている大木陽翔(同)もいる。2人がポイントになってくれるかなと。

 川崎 ピッチャー3人の寺本、大浦、大堀羚斗(同)がどれだけ失点を少なくできるか。先発投手が試合を作れなければ、一方的な試合になりかねない。

 ――理想の試合展開は

 海上 投手4人で失点少なく、食らいついていく。後半、緊張感のある良いゲームになっていればいいなと思う。

 川崎 後半に勝負できる点差でいきたい。ビッグイニングを作られると、太刀打ちできないので、失点しても最少失点で何とかしがみついて後半の勝機をものにしたい。

 ――似た答えだが、チームも似ていると捉えているか

 海上 (明豊は)ピッチャーが良く、点を取れないので、うちはとにかく守りでどうリズムを作っていくのか、というところだが、明豊さんの動画で同じことを選手に話しているのを見ました(笑)。

 川崎 市船橋も多くの選手を起用し、適材適所で全員で与えられた役割をこなすという指導をされているんだろうな、と。うちの今年のチームはそこでしか勝負できないので、そういう意味では似ているかもしれない。

 ――意気込みを

 海上 同級生で憧れの監督と試合ができることは楽しみでしかない。しっかり準備して、(選手らが)良い顔で野球する姿を見て欲しい。

 川崎 何とか1勝して応援して下さる方々に喜んでもらいたい。また新たな明豊の伝統を上積みしてもらいたい。持てる力を出して、いい勝負ができれば。

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