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若者の薬物乱用対策のため警視庁や東京都薬剤師会などが覚書を交わした=2024年10月1日、東京都千代田区霞が関2丁目、吉村駿撮影

 1980年代、液体のせき止め薬の一気飲みが若者中心に流行し、社会問題になった市販薬の過量服用(オーバードーズ)が今、改めてクローズアップされている。

 95年から続く「薬物使用に関する全国住民調査」では2023年、従来の覚醒剤や睡眠薬などと並んで、市販薬が初めて調査対象になった。薬局で買えるかぜ薬やせき止めなどの乱用が10代を中心に広がっているためだ。

10代の薬物依存の主流に

 国立精神・神経医療研究センターの松本俊彦・薬物依存研究部長らのグループは、全国の精神科を受診した薬物関連患者の実態を経年的に調べている。

 研究では16年から、10代…

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