インタビューに答える東修平市長=2024年9月27日、大阪府四條畷市、中島隆撮影

 大阪府北東部に位置し、人口5万人余りの大阪府四條畷(しじょうなわて)市で市長を2期務める東(あずま)修平市長(36)が、12月にある次の市長選に立候補せず、転職サイトで「市長候補」を公募すると打ち出した。なぜか。狙いを聞いた。

 ――3選を目指さない理由は

 「この2期8年で、行財政改革を厳しく進め、人口の社会増へと流れを転換できたと思っている。でも同じ人格が『さあ、未来への投資をしよう』と言い始めても、市職員や市民の皆さんは理解できるだろうか」

 「人事権や予算編成権など、市長の力の大きさを痛感してきた。権力を長く持つとおごりが出てしまう。ただ、自治体によって課題が違い、20年かけなくては市民との約束が果たせないこともある。あくまでも私にとっては、権力を持ち続ける限界は10年ということ」

 ――人材サービス会社「エン・ジャパン」のサイトで公募している

 「私や市民の皆さんの見える範囲からリーダーを選ぶのか。それとも日本、世界で活躍されている方たちも手を挙げられる環境をつくるのか。後者の方が、より良いリーダー誕生の可能性が高いと思う」

 「情熱や素質があっても、選挙のことはよく分からないので手を挙げられないかもしれない。だから広く使われている転職サイトから、普通の申し込みフォーマットに記入し、応募してもらう。選んだ候補は私がつくった政治団体でサポートする」

選んだ市長候補は分身? 院政敷く? 「影響力を及ぼすことは」

 ――学歴や経歴など一切不問と。でも、東さんを見てハードルは高いと感じる人がいるのでは

 「全国の首長さんたちの学歴…

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