第一生命ホールディングス(HD)は、第一生命保険の社員のうち、50歳以上で勤続15年以上を対象に、1月から約1千人の希望退職を募る。海外や非保険分野に事業領域を拡大するなかで、今までとは違う新しい価値観を持った新卒やキャリア(中途)採用が活躍できるよう「人材の多様化」をめざすという。傘下の第一生命保険の隅野俊亮社長(55)に、改めて狙いを聞いた。
――業績が安定しているなかで、なぜ今、希望退職なのでしょうか。
「会社は時代、環境の変化の中で変わってきて、これからも変わり続けようとしています。その世界観や思想に必ずしも合わなくなったり、もどかしさやストレスがあったりするのであれば、人生100年時代ですので、次の職を探す後押しをしようということです」
――発表時には人材の多様化をめざすとの説明もありました。
「今の新卒やキャリア(中途…