石破政権の要である森山裕幹事長のおひざ元でも、自民は逆風に沈んだ。鹿児島選挙区(改選数1)の自民前職、園田修光氏(68)の落選が決まった。
1人区になった2001年以来、自民が負けたことのない常勝区だが、選挙中に苦戦の兆候は見られていた。
元閣僚を招いた園田氏の演説会では、座席が埋まらず、開始10分前にスタッフがバタバタと後列4列ほどのいすを片付けたことも。
石破茂首相の来援時も、鹿児島市の広場は人で埋まらなかった。警備のためにスペースを広くとった事情はあるが、陣営関係者は「(会場に人を呼ぶ)動員疲れが起きている。どの業界団体も同じ人にばかり頼まないといけなくなっている」と明かした。
森山氏は、県連会長として、公示前から危機感を見せていた。4月の集会では、「ここで自民党が負けると、今まで積み上げてきたものがおかしなことになってしまう」と語っていた。
園田氏は、県連の公募に応じ…