野口小蘋「大正度 悠紀地方風俗歌屛風」(右隻) 1915(大正4)年 皇居三の丸尚蔵館収蔵

 山梨ゆかりの南画家で、女性初の帝室技芸員になった野口小蘋(しょうひん)(1847~1917)の晩年の代表作「大正度 悠紀(ゆき)地方風俗歌屛風(びょうぶ)」(1915年)が山梨県立美術館で26日から公開される。大正天皇の即位を祝う儀式「大嘗祭(だいじょうさい)」のために制作された幅5メートルを超す大作。県内では初めての披露となる。

 皇室の美術品を保存・研究・展示する「皇居三の丸尚蔵館」(東京)の収蔵品から、県内ゆかりの画家の絵画や県産の工芸品を紹介する「皇室の美と山梨」展。屛風は展示品約80点のハイライトでもある。

悠紀地方、主基地方とは

 悠紀地方とは、大嘗祭の供え…

共有
Exit mobile version