平和についての作品も手がけてきた絵本作家・長谷川義史さんは「理屈も 思想も 宗教も 何も知らんでいい ただ 戦争に NO! と言う」と書いたメッセージを寄せた=2025年7月31日、東京都武蔵野市、野村杏実撮影

 21世紀を新たな戦前にしないために――。作家や詩人、写真家ら約60人が書いた直筆の平和へのメッセージと、読んでほしい平和の本が、子どもの本の専門店「クレヨンハウス」(東京・吉祥寺、大阪・江坂)で展示されている。

 クレヨンハウスでは1976年の創業当初から平和について考える絵本の棚を常設してきた。戦後80年のいま、改めて戦争を考えるきっかけにしてもらおうと展示を企画した。作家らに直筆メッセージを書いてもらったのは、主宰する作家・落合恵子さんの発案という。

 メッセージを寄せた作家らの中には、戦争経験者もいる。「魔女の宅急便」で知られる児童文学作家・角野栄子さんは「8月15日の空は青かった。澄み切って本当に明るかった。その日から始まった自由。自由に生きていいのだと、10歳の私にもその喜びはわかった」というメッセージとイラストを寄せた。

 1941年に愛媛県で生まれ…

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