慰霊の日を前に戦没者の名前が刻まれた「平和の礎」を訪れ、キャンドルの灯をともす子どもたち=2025年6月22日午後7時51分、沖縄県糸満市、西岡臣撮影

 太平洋戦争末期の沖縄戦の組織的戦闘が終わった日から、23日で80年となる。最後の激戦地となった沖縄本島南端の沖縄県平和祈念公園(糸満市摩文仁(まぶに))では22日夜、戦没者の名が刻まれた「平和の礎(いしじ)」でろうそく6千本がともされ、平和への願いを込めたサーチライトが夜空に照射された。

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 沖縄では1945年3月下旬に慶良間(けらま)諸島、4月1日に沖縄本島に米軍が上陸。約3カ月にわたり激しい地上戦が続いた。6月22日または23日に日本軍の司令官が自決したとされ、沖縄県は23日を「慰霊の日」と定める。

 平和の礎には今年、新たに342人の名が刻まれ、刻銘数は24万2567人になった。

 沖縄全戦没者追悼式(県など主催)は23日正午前から公園内で開かれるほか、沖縄各地で追悼行事が行われる。

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