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平野レミさん=東京都渋谷区、篠田英美撮影
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 ジェットコースターのようなスピード感で、自由に、豪快に料理を作っては、ネットの話題をさらってきた「平野レミの早わざレシピ!」。初めてのスピンオフが1日に放送される。「平野レミの〝出張〟早わざレシピ!2025初春in能登」(NHK総合、午後0時15分)。今回は、ひと味もふた味も違う。

 「今、行きたい所があるの」

 料理愛好家の平野レミさんは24年2月の生放送後に番組スタッフにこう打ち明けた。

 亡き夫でイラストレーターの和田誠さんと何度も訪れた思い出の場所、石川県の能登半島だった。

 24年の1月1日は、家族がそろって、ゆっくりしていたという。「レミさんのお雑煮を食べないと、1年が始まらないってみんなが言うの」

 そんなさなか、能登半島が大地震に見舞われた。24年9月には豪雨もあり、食材の宝庫でもある能登が傷ついている様子に何度も心を痛めた。

 「何かできることはないかと、ずっと気になっていた」

 番組はスタジオを飛び出し、能登半島のロケを敢行。志賀町の名産の干し柿「ころ柿」、穴水町の能登ワイン、輪島のしょうゆ漬け干物……。生産現場などを実際に訪問して、レミ流で5品の料理を作るという。

 「ころ柿は、普通の干し柿ではなくて。手間暇をかけて作り、糖度が圧倒的。干物は保存のためではなく、もう味として楽しむためなんですって。能登産の食材には温かい真心が入っていて、海の幸も山の幸も本当においしい。能登がすごいことを知ってほしいんです」

 また、県内唯一の調理科のあ…

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