年末年始はサイバー攻撃が増える傾向にある――。データの調査・解析やサイバーセキュリティ事業などを担う「デジタルデータソリューション」(東京)が、そんな調査結果を発表した。会社に人がいないため対応が遅れやすいといい、休暇前の対策を呼びかけている。
不正アクセス、約半数が年末年始に集中
同社のセキュリティーシステムが昨年9月~今年8月に覚知した不正アクセスは約9千件。四半期ごとにみると23年12月~24年2月が約5千件と約半数を占めた。24年3~5月は約2千件、6~8月は数百件、9~11月は約1千件だった。
同社によると、想定されるサイバー攻撃としては、データを暗号化し身代金を要求する「ランサムウェア」や、偽のメールなどで個人情報を盗む「フィッシング」などを挙げる。攻撃者側は、企業側がただちに対応を取りにくい日時を狙う傾向があり、日曜夜や年末年始は攻撃を受けるリスクが高まるという。
■企業も個人も対策を…