21日投開票の大阪府大東市長選で、地域政党・大阪維新の会が擁立した新顔が2335票差で敗れた。同市は国政政党・日本維新の会の藤田文武幹事長のおひざ元。維新にとっては「負けられない選挙」だっただけに、党内で衝撃が広がっている。
「全て私の力不足。本当に申し訳ございませんでした」。21日夜、大阪維新公認で市長選に挑んだ前市議の石垣直紀氏(58)は、選挙事務所で支援者に頭を下げた。当選を決めた元市課長の逢坂伸子氏(56)は1万7204票を獲得、石垣氏は1万4869票だった。
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大阪維新は今回、大東市長選に初めて公認候補を擁立。3期務めた市長の引退に伴うもので、12年ぶりに新人同士が争う構図になった。
大東市は、維新の藤田幹事長の選挙区の衆院大阪12区内にあり、大阪維新幹部は「市長の代替わりのタイミングで、ましてや藤田幹事長のおひざ元。擁立を見送る選択肢はなかった」と語る。
支持率も伸び悩み
ただ、候補の擁立作業は難航…