1989年1月7日、当時の小渕恵三官房長官が掲げた新元号「平成」の文字は大きな印象を残した。「昭和100年」の節目に、「平成」を書いた書家・河東(かとう)純一さんに当時を振り返ってもらった。
リレーおぴにおん 「100年目の昭和」
1989年1月7日、当時の小渕恵三官房長官が「昭和」に代わる新元号を発表しました。そこで掲げられた「平成」の文字を書きました。
大正から昭和への改元時には新元号は新聞の号外やラジオで伝えられたそうですが、平成になる時、内閣は、新元号をテレビカメラへ墨書で示すことを決めました。60年以上続いた昭和時代にテレビが全盛期を迎えていたからでしょう。
私は辞令を書く専門職として…